アルミのお役立ち情報
Column
2024.11.20
グリーンスチール・グリーンアルミとは?
脱炭素社会を支える新たな金属市場
今年、「グリーンスチール」や「グリーンアルミ」という言葉が、海外の市場で聞けるようになりました。 これらは、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減した環境配慮型の金属を通行します。 世界的な脱炭素の流れを受けて、日本でも一歩進んで加速しています。
日本の取り組み:経済産業省のグリーン鉄研究会
日本政府も、鉄鋼業界における脱炭素化を推進するため、「グリーン鉄研究会」を設置しました。この研究会では、グリーンスチールの特性や意義を整理し、必要家への認識を広げることで、環境負荷の低い鉄鋼の普及を目指しています。
しかし、市場において「どのような金属がグリーンと認められるのか」という明確な基準は、いまだ確立されることはない。そのため、統一された基準の策定が急務となっています。
グリーンメタル市場の重要性
環境意識の今後、世界中で脱炭素社会の実現が求められています。 特に、製造業においてはCO2排出量の削減が緊密な課題となっており、環境負荷の少ない「グリーンメタル(環境配慮型の金属)」の市場が急速に拡大しています。
グリーンスチールやグリーンアルミといった金属の利用が進むことで、製造業全体のカーボンフットプリントを削減し、持続可能な社会の構築に貢献できます。また、環境負荷の低い製品を求める消費者のニーズに応えて、企業のブランド価値向上や国際競争力の強化にもつながっていきます。
グリーンアルミ
グリーンアルミとは、再生可能エネルギーを用いて製造され、環境に配慮したアルミニウムとして注目されています。
携帯、自動車、建材などの分野で使用されており需要が伸びています。
使用例
◇米アップル「iPhone SE」の一部に採用
◇日立製作所が国内製造の製品を全てグリーンアルミに切り替え
◇神戸製鋼所、大和製缶、サントリー等共同で、グリーンアルミによる缶を製造
「ザ・プレミアム・モルツ(サステナブルアルミ)」
今後の課題と展望
グリーンスチールやグリーンアルミの市場をさらに拡大するためには、統一基準の策定や技術開発が優先です。政府と企業が協力し、より環境に配慮した製造プロセスを確立することで、持続可能な社会の実現が期待されます。
私たちのためが、環境に配慮した製品を選ぶことも、脱炭素社会の実現につながる大切な一歩です。 グリーン金属の今後の発展に注目し、より良い未来を目指して頑張ります。
監修者

- 取締役社長
中 保博
昭和軽金属はアルミの加工だけにとどまらないご相談を大切にしています。
設計通りに加工することは簡単です。
その背景にある、お客さまがアルミを加工したい目的はなにか、どのようなカタチで最終品として使われるのか、どうしたら便利に利用されるか。
アルミ加工+「X」を考えてお話することで、お客さまや消費者さまの「!」を生み出します。