アルミのお役立ち情報

Column

2025.2.20

『カスケードリサイクル』と『水平リサイクル』

ミニコラム

昭和軽金属工業・お役立ち情報 2月より

 

『カスケードリサイクル』と『水平リサイクル』とは、

リサイクル後の品質の違いにより呼び方が異なっています。

 

【カスケードリサイクル】

  • 使用済みの製品を、元の製品とは異なる製品や品質の低い製品に再利用する手法
  • 例えば、ペットボトルから食品トレイや白衣にリサイクルする
  • リサイクル後の製品の品質は低下するが、製造時の費用は水平リサイクルに比べて安価

 

【水平リサイクル】

  • 使用済みの製品を、元の製品と同様の品質を保って再利用する手法
  • アルミ缶からアルミ缶にリサイクルする
  • 常に同じモノへとリサイクルし続けるため、エコと言える
  • リサイクルした原料は、新品の原料に比べて不純物が多く含まれることなどから品質が低下する

 

 

 

 

2022年アルミ缶では『カスケードリサイクル』を含めた全リサイクル率は93.9%でしたが、

うち水平リサイクル率は70.9%でした。

現在、UACJ等アルミ缶素材メーカーは、アルミ缶の100%水平リサイクルを目指しており、

達成すれば1缶あたりのCO2排出量は60%削減できるとされています。

 

 

 

監修者

  • 取締役社長

中 保博

昭和軽金属はアルミの加工だけにとどまらないご相談を大切にしています。
設計通りに加工することは簡単です。
その背景にある、お客さまがアルミを加工したい目的はなにか、どのようなカタチで最終品として使われるのか、どうしたら便利に利用されるか。
アルミ加工+「X」を考えてお話することで、お客さまや消費者さまの「!」を生み出します。