アルミのお役立ち情報
Column
2024.12.20
ステンレス絞り加工
ミニコラム
昭和軽金属工業・お役立ち情報 12月より
当社ではステンレスの絞り加工を
行っていますが、加工が難しい素材です。加工が難しい理由は主に3つの理由があります
1.加工硬化しやすい=ステンレスは加工硬化しやすいため、工数を増やせば増やすほど加工硬化が進み材料の伸びが失われて割れが発生してしまいます。
2,熱伝導率が悪い=ステンレスは鉄の約3分の1の熱伝導率です。発生した加工熱がこもり材料や金型に悪影響を及ぼします。
3,工具との親和性が高い=ステンレスは金型との親和性が高いという特徴を持っているため、加工中に材料が金型に溶着し焼き付きが発生します。
金型の材質、金型に対するメッキや焼き入れの方法、絞り部分の金型Rの形状、加工中の油の選定など工夫することがステンレス絞り加工には不可欠です。
監修者

- 取締役社長
中 保博
昭和軽金属はアルミの加工だけにとどまらないご相談を大切にしています。
設計通りに加工することは簡単です。
その背景にある、お客さまがアルミを加工したい目的はなにか、どのようなカタチで最終品として使われるのか、どうしたら便利に利用されるか。
アルミ加工+「X」を考えてお話することで、お客さまや消費者さまの「!」を生み出します。